私のトルコ語

 

私の外国語 (中公新書 225)

私の外国語 (中公新書 225)

 

 

 トルコ語が好き。なんでかよくわからないけど。トルコ語を勉強するようになったきっかけはよく覚えている。受験で英語に嫌気がさし、第二外国語スペイン語では名詞の男女性でわけがわからなくなり、同じ漢字圏ならいけるんじゃないかと思って趣味で始めた中国語は発音でつまづいたままお休みして2年くらい。そんなだけどポリグロットへの憧れがずっとあった。正直言って、どの言語でもよかった。3つの言語で苦手だったところを考えて、日本語と語順が似ていて・文法性がなくて・母語が日本語なら発音を習得しやすい言語がどこかしらにあるだろうと思って探した。あった。それがトルコ語だった。トルコはどうやら親日国らしいというのもフフンと響いた。

 で、なんで好きなのかはよくわからない。親しいトルコ人がいるわけでもトルコに縁があるわけでもない。ポリグロットへの憧れが先で、ついてきたのがたまたまトルコ語だっただけ。でも、トルコ語を勉強するなかでトルコについて知っていくと嫌いになるところがない。岩合光昭の世界ネコ歩きで一番好きな回はイスタンブール。世界史で一番アツい都市だなと思うのもコンスタンティノープルビザンツ帝国最高! 一番好きな帝国です! オスマン帝国もね。日本から遠いし、嫌いになろうとしてもよく知らないから、積み重なるのは“好き”だけなんだろうね。なんでトルコ語が好きなのかはよくわからないけど、そういうわけもあってめっちゃ好き。

 言語は毎日やるのがいいのはわかってるんだけど毎日やると飽きる。単語が全然覚えられない。トルコ語を使う必要に迫られてもないし、危機感がない。じゃあ仲間がいたらいいのかっていうと追い越されたりするとやる気をなくすからいつまでも井の中の蛙でいたい。だから英語や韓国語なんかの話者数が多い言語をやってる人のモチベーションの維持っぷりはすごく尊敬する。本屋行ったら参考書めっちゃある。トルコ語を始めたときは日本語で書かれた参考書が少なくて英語を羨ましく思ったけど、今となっては少ないくらいがいいと思う。飽きっぽいわりに1年は勉強したのえらくない? ほめてほしい。ほめろ!

 年に一回、語学記念日みたいなのを設けると区切りになってちょっと楽しい的なことをなにかの本で黒田龍之助さんが書いていた。なんの本だったか忘れた。私も真似して記念日をつくってみることにした。転職前の有休消化中に集中してニューエクスプレストルコ語にとりかかったのが去年の7月末の一週間くらいだから、なんか特に日付は決めなくても今くらいの時期ってことでいいかな。7月の給料日から末日まで。これがあたしの、トルコ語記念日!(アナザースカイのポーズで)

 

ポケットに外国語を (ちくま文庫)

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