読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

退屈とストロベリー

表記ゆれは感情のあらわれ

他人の不幸が許せず 他人の幸福はなお許せず

人がこわい。他人の目線がこわい。他人の目線は鋭いとげでできていてそれが眼球を傷つけていく。眼球の傷は痛い。ずっと染みる。染みると涙が出る。他人の目線がこわいからそれに気付かないようにするために視力が落ちていく。涙か近眼か、ぼやけた世界しか見えない。
他人の好奇の目から逃げたい。その人がいなくなって、その人が私のことを忘れても、私はその人の目を忘れられない。目は口ほどに物を言う。目は口ほどに物を言う人の子供の目も口ほどに物を言う。とげから生まれるとげ。

私は私から逃げられない。私は私として生きていくことを強制されている。私には私として生きていくことの覚悟が必要だった。覚悟するための勇気はもっと必要だった。さんざん傷つけられてこれからも傷つけられるのに、また立ち上がって、まだ前に進むことを選んだ。祝福されなくてもひとりだとしても。その覚悟と勇気を誰も知らない。

もう傷つきたくない。とげとげが刺さった殻のなかで、ひとりで閉じこもっていたい。寂しくても、傷つくことはない。